日本製(鳥取県)らっきょう市場 有田さまより
それはいつもと変わらない日常の中で鳴った1本の電話から始まりました。
電話口にはワニブックスの日本製の担当とおっしゃる方が、スラスラと慣れた口調で日本製の企画を説明されていましたが、はじめは失礼ながら何かの営業かなと思っていました。
ところがよくよくお話しを聞いているといわゆる広告掲載のような話しが出てこない、
確認しても取材協力のお願いだけでした。
恥ずかしながらそれならばと取材をお受けしたのが、日本製に弊社を掲載していただくことになった始まりです。
三浦春馬さんが取材にいらっしゃる、タレントさんから取材を受けるといったことに経験がなかった私は、すぐ一緒に取材をお受けした山根さんに相談しました。
山根さんもとても良い方なので、快く応じてくださって2人で取材をお受けした次第です。
そして2017年3月15日、目の前に三浦春馬さんがいらっしゃいました。
当時大河ドラマに出演されていたので、井伊直親様が目の前に!と感じたことをよく覚えています。
日本製の文中にもありましたが、この日は朝から天気がいまひとつで、畑に行くのは難しいかなと、山根さんと話していたのですが、これが本当に、本当に、三浦さんがいらっしゃった途端にピタッと雨が止みました。
まさに今だという事で、らっきょう畑に向かうと、一面に広がるいっぱいのらっきょう畑を眺めながら、嬉しそうに、興味深く、私や山根さんの話しに耳を傾けてくださっていました。
2人とも取材されることに慣れていなかったので、拙い話し方だったと思うのですが、時に相槌を打ち、時に気になったことを聞き返してくださり、本当に興味があって、見るもの、触れるものにとてもまっすぐなんだなと感じました。
中でも一番印象的だったのが、「試しに掘ってみられますか?」そう尋ねると本当に目を輝かせた少年のような眼差しで、「いいんですか!?」とおっしゃり、楽しそうにらっきょうを掘り上げていたあの顔が今でも目に焼き付いています。
畑での一通りの話しができたころで、雨がちょうどよく降り始めたので作業場に戻り、らっきょうの食べ比べや畑で見たことについてのお話をさせていただきました。
短い時間ではありましたが、とても濃厚で充実した時間を過ごさせていただきました。
4年経った今でもこの間のことのように思い出します。
とても親近感を感じ、話しやすい印象だった三浦さん、こちらを気遣ってくださった言葉もいくつもあったので、こちらが話しやすいように、喋りやすいような雰囲気にしてくださっていたのでは?と今考えるとそのように思います。
再会できないのは本当に残念ですが、三浦さんが作ってくださったきっかけで多くのお客様に弊社や鳥取のらっきょうの素晴らしさを知っていただくことができ、感謝の言葉しかありません。
その期待に応えられるよう日々邁進して行きたいと考えています。
いまなお、こうして三浦さんが選び、味わっていただいたらっきょうを召し上がっていただけることを本当嬉しく思います。
三浦春馬さん、日本製の製作に携わった皆様、三浦春馬応援プロジェクトの皆様、
このメッセージをお読みいただいている皆様、本当にありがとうございます。
株式会社らっきょう市場
代表取締役 有田克己
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